Archive for 6月 28th, 2010
夢を語る・・・。
月曜日, 6月 28th, 2010
今日は月曜日です。道場の稽古はありません。今日のつるぎはバスで通勤しました。普段は車で通勤しているのですが、徒歩とバスでの通勤。いつもの風景が視点が違うだけでまったく違って見えました。この時期はちょうど紫陽花の季節です。歩きながら眺める道端の紫陽花が綺麗でした(^^)!(車だとやはり実感がないですが、手に取れるほどの近さで見ると花の咲きっぷりが素晴らしいです(^^)!)
さて、仕事を終え帰宅するとゆっくり時間を過ごしながら先日購入した、勝海舟著 『氷川清話』に目を通します。幕末に活躍した勝海舟の言葉が生き生きと口語体で書かれており、まるで目の前の勝海舟から話を聞いているような気分です(^^)。
本を見ながら思うことは、「偉人と言われる人たちはやはり人(人材育成)に着目していた」ということです。勝海舟もその一人です。NHKの大河ドラマ「龍馬伝」でも勝海舟が神戸の海軍操練所を創設し、坂本龍馬はじめ幕末から明治に活躍することになる人物がそこで学ぶという場面がありました。
『氷川清話』でも勝海舟は、「私は段々世の中が乱れかけてくるのを見るにつけ、どうしても人物を養成するのが目下の急務であるぞと覚ったから、神戸に海軍所を設置して、すべて海軍に関することがらは、非常に調査した。」と言っています。また、べつの箇所では、「塾生の中には、・・・(中略)・・・あばれものも沢山居たが、坂本龍馬がその塾頭であった。当時のあばれもので、今は海軍の軍人になって居るものがずいぶんあるヨ。」と。
さらに勝海舟がスゴイのは・・・その塾頭を務めた坂本龍馬との出会いです(^^)!同じく『氷川清話』で勝海舟は、「坂本龍馬。あれは、おれを殺しに来た奴だが、なかなか人物さ。そのときおれは笑って受けたが、おちついてな、なんとなく冒しがたい威厳があって、よい男だったよ。」と言っています。自分を殺しに来た坂本龍馬に笑って自分を斬ることの無意味さ、そして「世界に目を向けよ」と語りかけ、それに感銘した龍馬が勝海舟に弟子入りするというまさに映画のような話です(^^)!「たとえ自分の敵であろうと見込みのある若者を育てていこう・・・日本のために。」という勝海舟の考えはつるぎの想像を超えたスケールです!そして、実際に坂本龍馬をはじめとるする勝海舟の弟子たちが明治維新後の近代日本を支えていったわけです(^^)。
その意味では何か物事を成し遂げるにはやはり「人」を育て、大事にすることが必要なのかも知れません。「会社でも、道場でも、後輩を大切にしていかなければ!そして後輩が自分以上の実力のある社員として、あるいは剣道家として、大活躍する時代をあと10年から20年でつくっていけたらきっと素晴らしいことだろうなぁ(^^)!」と大いに夢が膨らむつるぎなのでした(^^)!